今でこそ、ヘビーなあつ森ユーザーの私ですが
あつ森を始める前は、図書館のヘビーユーザーでした。
仕事を引退するまでは、忙しくて好きな読書ができなかった反動で
時間ができてからは、隣接する区の図書館にもユーザー登録をして
年間におそらく、ですが400冊以上読んでいたはずです。
子供のころからなんですけど
どういうわけか、読書の速度がめっちゃ早い。
薄い文庫本なんかだと、1日で3冊読んでしまうこともザラでした。
そんな、乱読に近い読書を楽しんでいた私が読んだ本の中には、
病気をテーマとしたものもたくさんありました。
たまたま、だったのですが
がんが発覚するちょっと前に、
久下部羊さんという医師でもある作家さんの
「悪医」と「虚栄」という本を読んでいました。
「悪医」は、がん患者が主人公で
治療をしても改善の見込みがない患者に
医師が、できる治療はもうないこと
まだ体が動かせるうちに余命を充実させてほしい
と、告げるところから始まるのですが
患者は、どんな治療にも耐えるから、治療をしてほしいと願い
医師は、治療をしても体に負担がかかるだけだと、説得する。
という話です(おおざっぱすぎますが)
この本で学んだのは、医師とはいえ
悪性腫瘍を専門としている医師でないと
抗がん剤の選び方に迷うこともあるんだな、ということや
がんは、治療してもらえているあいだは延命できるけれど
医師が、もうできる治療はない、と判断したら
そこが、余命宣告なんだなということでした。