看護師さんに、ステージ4であることを
どのように家族に伝えようかと相談し始めた矢先、
H先生が戻っていらっしゃいました。
看護師さんが、私の不安を伝えてくださると
H先生は
家族のことなんて、後でいい。
あなたがしっかりしなくちゃ!
ちょっと乱暴に聞こえるかもしれませんが
あとになればなるほど、まさにそのとおりと思えるお言葉ですね。
病気になったのは、私。
治療を受けるのも私。
だから、私がしっかりしなくては。
私が、私のために延命したいと思わなくちゃね。
H先生は、私が生への執着が薄い
やる気のない患者だと正しく察知なさったのでしょう。
ステージ4の乳がんは、すでに根治は望めず
治療も、延命治療となります。
しかし、根治せずとも、がんの増殖をおさえて
長くつきあっていければ、何年も延命が可能なわけです。
とはいえ、自分が生きたいのだと、強く思わなければ
延命などできるはずもありませんよね。
もちろん、家族のために、でも良いのです。
でも、そこに家族のために「も」
「私が」生きたい!という 強い思いは、絶対必要なのだと思います。