タイトルは、東日本大震災の直後、
原発の状態を説明するときに乱発されていたフレーズ。
これがいかに、いい加減なフレーズだったかは、後に明るみに出るわけだけど
がんの骨転移については、このフレーズで、家族に説明することになりました。
がん患者をサポートしてくださる看護師さんが
骨は、内蔵と違って生命維持に関与する部位ではないから
骨にがんが転移したといっても、ただちに寿命に影響はないことを
ご家族に伝えてみてはどうですか?
と、的確なアドバイスをくださったからです。
むべなるかな、なるほどねえでした。
とはいえ、ひとむかし前は、骨に転移してしまったら
もう、ほぼほぼなす術はなし、だったようです。
今は、ランマークという分子標的治療薬の効果が絶大で
ほとんどのケースで、がんの増殖をおさえられているようです。
この薬が開発、認可されていたおかげで、私の延命治療は順調に進んでいます。
医学の進歩はありがたいし
ランマークも、かなり新しい薬であることを考えると
治療を続けていくうちには さらに、新しい薬が開発認可されるだろうと希望がもてます。
ときどきニュースで流れてくる、がん患者の5年10年生存率のデーターも
10年生存率を調べるには、10年前にさかのぼらなければいけません。
医療の進歩は、日進月歩ですから、まさに10年ひとむかし。
今から5年、10年先はきっと、もっと生存率が高くなってるよ。
と、夫に言っています。
やはり、家族にがん患者がいると、そういったニュースに敏感になってしまいますし
じっと聞いているうちに、しょんぼりしてしまう夫を見ると
なんとしても、1日でも長く生きなくては!とも思います。