タイトルを見ると、化学療法室が懐かしいのかと思われそうですが
決して、そんなことはなく、そこであったことを書こうと思っただけです。
とはいえ、化学療法室で抗がん剤を点滴で入れてもらっていたころ、
看護師さんにとてもよくしていただきました。
治療そのものというか、その後の副作用がしんどかっただけで
化学療法室そのものに、何かいやな記憶があるわけでもなく
ただ、できればもう、あのきつい治療をしないですむといいなあ、と思ってはいます。
ブログを始めたときから、記事にしたいなと思っていたことがあり
今回、そのことを書いてみようと思いました。
とても微笑ましい話です。
化学療法室は、広いフロアに複数の患者がいて、それぞれの間は
カーテンで仕切られているので、となりにいる人の顔は見えません。
それでも、声は聞こえてくるので、男性なのか女性なのか
だいたい何歳ぐらいなのか、ぐらいのことはわかります。
あるとき、となりにおばあさんらしき患者さんがいて
診察を終えてから、化学療法室に来たようなのですが
その診察時の主治医との会話を
「先生に、こんなこと言われちゃって~」
と、たいそううれしそうに話していました。
どうやら、その日、お誕生日だったようで
そのことに触れてもらえたことが、とてもうれしかったそうです。
さらに、その日以前の診察時にも、毎回
「こんなこと、あんなこと言ってくれるのよ~」とも話していました。
かなり、主治医のことが好きなんだな~と、微笑ましく聞いていたのですが
途中でその主治医が、私の主治医でもあるH先生だと判明!
なるほど、とてもフレンドリーで、思いやりのある医師だと感心していましたが
おばあさんのハートをわしづかみにしちゃうほどなんだな、と
改めて感心したのでした。
前述したとおり、化学療法は副作用がしんどいのですが
このおばあさんのように、うきうきとしながら治療を受けられれば
だいぶ、体調もちがうだろうなと思いました。
私自身、病院に行くと元気になって帰ってきます。
主治医はじめ、看護師さんたちに労わられ、励まされることで
前向きな気持ちになれるからです。
具体的な投薬や検査だけじゃなく
気持ちに働きかけてもらうことも、大きな治療なんだなと感じています。