ランマーク注射を打つタイミングに合わせた、定期的な通院日は
採血、診察、薬の処方などもありますが
支払い時、払う金額のほとんどが「ランマーク」の注射代です。
私は、骨転移していますから、骨にあるがん細胞の増殖をおさえる画期的な分子標的薬「ランマーク」が
私の命をつないでいるといっても、過言ではありません。
診療点数は、注射料金(?)込みで4771点です。
1点=10点ですから、47,710円になりますが、
健康保険が適用されるので3割負担となり、およそ15,900円を支払います。
その他もろもろを合わせると、CT検査などがないときは
毎回、18,000円ほどを支払っています。
ほかにTSー1やフェマーラなどの薬代もありますから
毎月平均で、3万円弱がかかっています。
高いといえば高く、家計を圧迫しているのは間違いありませんが
がん告知から、そろそろ2年です。
ひと昔前だったら、手の施しようがなくなっていたころかもしれません。
そこまでではなくても、かなり病状が進み、QQL(生活、人生の質)がかなり低下していたでしょう。
がん告知前と今、何が変わったかといえば、大きな変化はありません。
むしろ、運動をしたり規則正しい生活を心がけたり、以前より健康的な生活を送っています。
この状態があとどれぐらい続くかは、わかりませんけれど
2年経って、まったく「病人」になっていないことを思うと
その金額は、命の値段なのだと感じます。
がんは、総患者数が多いので、医療の恩恵を大いに受けられる病気であることも感じています。
医療の進歩は、患者数が多い疾病が優先されます。
国費からの研究補助費などの割り当てが大きければ
それだけ、新薬、新しい治療の開発が進みますから、ありがたいことです。
だからって、「運がよかった」と思うのはどこかおかしいなと、思いますけどね。