抗がん剤の副作用は、たいへんなものですよね。
ときに、治療を中止せざるをえなくなるほど、重症になることもありますが
私の場合は、これまで治療が滞るほどの副作用は現れませんでした。
耐えられる範囲ですんだのは、ありがたいことでしたし
もうひとつ、最近になって「これは、むしろこれでよかったかも」と思っている副作用があります。
ドセタキセル投与時に、おなかがまったくすかなくなるという
謎の副作用が現れました。
とはいえ、食べて気持ち悪くなることはありませんでしたから、時間を決めて義務的に食事をしていました。
その後、味覚障害を経て、空腹感はある程度感じるようになりましたが
あいかわらず、「おなかがすいたよー!」と、強く思うことは、ほとんどありません。
前回のCT検査で絶食して病院へ行ったとき、空腹感を覚えたことをわざわざ記事にしたぐらいです。
(【通院】CT検査の結果)
それぐらい、空腹感がうっすらとしかこない体質になってしまったことに加え
「あれが食べたい」と思うものが、ほぼ甘味に集中していて
お料理となると、とりたてて食べたいと思うものがなくなりました。
これは、副作用なのか体質の変化なのか、歳のせいなのか?
よくわかりませんが、食生活を改善して、よさそうなものをあれこれ食べるようにしてみると
食にこだわりがないことで、スムーズにことが運べたなと感じます。
もちろん、おいしいものじゃないと食べたくはありません。
そして、甘いものは無限に食べたいのですが、がんに悪いというよりも
そこまでいくと、糖尿病などのほかの病気が怖いので、人間として当たり前に控えています。
食生活は、がん患者であろうがなかろうが、人生をどう送るかの重要な選択肢なので
食べたいものをガマンしたことは、これまでの人生でたくさんあります。
でも、今は特にガマンということもなく、食べるものを選べています。
ストレスなく節制できますので、こういう体になって、よかったなと思っています。