図書館で借りた「がん消滅の罠 暗殺腫瘍」を読みました。
作者のデビュー作「がん消滅の罠 完全寛解の謎」の続編です。
前作も既読ですが、登場人物含め、細かいところは、すっかり忘れていました。
でも、「がん」を自在に操るトリックによるミステリーだったことは、覚えていました。
今回も、「がん」がトリックに使われていました。
人工的に作り出したがんを、意図的に人体に発生させることは可能なのか?が核となる物語でした。
小説としてのおもしろさもありましたが、がんを患っている身で読むと、医療(科学?)の進歩がすばらしすぎて、驚きます。
こんなことが可能なんだ、こんなことがわかるのか!と、驚きの連続でした。
といっても、難しい用語が出てくると、とたんに???となってしまうので、詳しい説明部分は飛ばし読みでした。(笑)
作者は、医師ではないようですが、国立がん研究センターでがんの研究をしていたようですから、知識量が豊富なのもうなずけます。
前作からも続いていましたが、まだ続きそうな終わり方だったので、続編が出たら、また読もうと思います。
そのときもきっと、前作、今作をすっかり忘れているのでしょうけれど、きっと大丈夫。(笑)
がんを完全にコントロールできる日は、意外に近いのかもなあと、思ってしまう小説でした。
現実は、そう簡単にはいかないのでしょうけれど、希望が持てるのはうれしいことですよね。