人から見ると、私はステージ4の乳がん患者で、自宅療養をしている身です。
しかし、その実態は「療養」とは程遠い、ごくごく普通の生活です。
がんという病気の良いところは、もういよいよ最期を迎えるというところまで行くまで、これといった症状が出ないことが多いことです。
そして、その状態になるまでの進み方が、個人差はあれど比較的ゆっくりである、ということです。
もっと若いときだったら、仕事をしながらの治療を受けていたでしょうから、もっと大変な療養生活だったはずです。
幸いなことに、仕事を引退したあとにがんであることがわかりましたので、大きな副作用が出たときも、これといって問題を感じることなく過ごせました。
最近の生活は、ジムに行くこと、本を読むこと、ゲームをすること、アニメを観ることを楽しんでいます。
思いっきり趣味の時間を楽しむ生活で、こんなに幸せでいいのかなと、思うことがよくあります。
病気は持っていますけれど、毎日が幸せです。
そのような療養生活を送れているのも、夫や姉、母など、家族の支えがあればこそです。
ありがたいことです。
恩返しは、一日でも長く生きることだと思いますので、できる努力を見つけて取り組んでいきたいと思っています。