高額療養費制度の限度額引き上げについて、議論されています。
がん患者にとって、ありがたい制度ですし、この制度がなければ治療をあきらめざるをえないケースも多々あるはずです。
私自身、診断直後の検査ラッシュ~化学療法室での点滴治療期間、何度も限度額を超えて還付金をいただきました。
それでも、年間の医療費が高額になり、大きな負担になりました。
今は、限度額を超えることはありませんが、それでも、命をつなぐための経費として、年間にかなりの額を費やしています。
私は50代での発症で、子育てが終わっていましたが、若いときに罹患してしまうと、お子さんの教育費と重なりますから、医療費の負担が大きくのしかかることでしょう。
子育て中でなくても、収入が思うように得られない状況や、介護などの事情がある場合もあります。
さまざまなケースがありますが、医療費の増額をおさえることも社会的には必要とされています。
今後、自分もまた高額な医療費がかかる治療を受ける可能性があります。
その制度を使う身では、意見を言うのは難しいのですが、生きる(延命)という選択をあきらめずにいられる制度を維持していただきたいと願います。