多発性骨転移あり、ステージ4の乳がん患者、それが私ですが
日常生活に不便を感じることは、ほとんどありませんし
できないこと、行けないところ、食べられないものなど
行動に制限もありません。
ただ、がん患者にはできないこともありますよね。
治療中の患者は、献血ができないそうです。
そんなふうに、社会の側から規制を受けることもありますが
個人的にあきらめたこともあります。
それは、犬と暮らすことです。
私は、とても犬が好きで、いつか犬と一緒に暮らしたいと願っていました。
でも、がんの治療を受けてみて、「これは、無理だな」と思うようになりました。
いっしょに散歩をすれば、運動が楽しくできますし
そこに犬がいてくれれば、日々の暮らしが豊かになることは、まちがいないのですが
ときどき、薬の副作用でぐったりしてしまうことがあります。
そんなときに、「今日のお散歩はなしね」とガマンさせるのは、犬がかわいそうすぎますし
犬って、こちらのコンディションをよく見ていて、具合が悪いときは
心配して、ずーっとそばを離れないんですよね。
それだけ、心が通じ合うパートナーになれる相手ですから
自分のコンディションの変化にまきこみたくありません。
来月早々、引っ越すことが決まりましたが、あれこれ見て回り
新居に決めたところは、ペット不可の住まいです。
がんでなかったら、決めなかった物件でした。
病気ですから、あきらめることがあって当たり前です。
悲観はしませんが、やはりかなり残念です。