コロナの感染症としての扱いが五類に変わるせいでしょうか。
病院の採血室の待機エリアの椅子が全席着席可能になりました。
これまでは一席置きに着席禁止の紙が貼ってありましたので、「おっ!」と、思いました。
さして混んでいたわけではありませんが、1分たらずのあいだすぐ隣に人が座っている状態になりました。
この感覚、久しぶりだなーと、何やらしみじみしてしまいました。
久しぶりでしたが、いやな気持ちや不安になることは、ありませんでした。
コロナ禍のあいだずっと、電車の中では、となりに人が座っているのが当たり前でしたもんね。
あちこちで、間隔をあけて座ることが当たり前になりましたが、そうじゃなかったところも残っていたのですから、特に問題を感じませんでした。
病院全体を見ると、待合室や会計待ちをするエリアでは、まだ一席置きに座る仕様になっていました。
そのうち、すべてのエリアで元に戻るのでしょうけれど、私はその「元」の状態を知りません。
病院が当たり前に機能していたころは、まだお世話になっていませんでした。
そう考えてみると、通院がしんどく感じる治療をしていた初期のころ、病院がスカスカだったのは、幸いでした。
人が多いだけで、疲れますもんね。
コロナ禍でよかったことなんて、ないと思いますが、知らぬうちに恩恵を受けてもいたようです。