診察前の待合室は、「外科」でくくられていますので、乳腺外科の以外の科にかかっている患者もたくさんいます。
それでも、乳腺外科の診察室前の椅子に座っている人は、たいてい同じ乳腺外科の外来患者です。
今回、すぐそばに20代後半?と思われるような若いカップルがいました。
ご夫婦なのだろうな、乳腺外科なら乳がんの可能性があるから、こんなに若いのに気の毒だなと、思いつついっしょに待っていました。
ほどなく、先に女性だけが乳腺外科の診察室に入り、その後、男性が呼ばれて中に入って行きました。
そして、またしばらくすると、おふたりが手をつないで診察室から出てきて、笑顔も会話もなく、静か立ち去って行きました。
その様子から、診察結果は思わしくなかったのだろうなと、推察しました。
手をつなぐ相手がいて、よかったねとも思いますし、手をつなぐ相手との、もっとちがう未来を思い描いていたのだろうとも思え、切なくなりました。
乳がんと決まったわけではありませんけど、がんでない可能性は、とても低いことを知っています。
どのような状態なのか、わかりませんが、若いおふたりの今後に、少しでも明るい希望が見えてくることを、祈らずにはいられませんでした。