記事タイトル=最近読んだ本のタイトルです。
乳がんの正しい知識と治療、「命の食事」と名づけた食事と生活術について100のお話にした、「乳がん」を乗り越える力を引き出す処方箋。
「BOOK」データベースより
著者は、乳がん専門医の南雲吉則さんです。
100のお話は、ひとつひとつが短くまとまっていて、わかりやすいですし
小見出しを見て、自分に必要なところだけ拾い読みするのも簡単そうです。
私は貧乏性なので、自分に関係ないところでも、じっくり読んじゃいますけどね。
お話の多くが、手術を受けることを前提としているものだったので
関係ない話が多かったんですけど、興味深く読みましたし
「患者」として、医師が語ることを読むと、必ず何かしら新しい気づきが得られます。
第57話は、「職場復帰の必要性」というお話で、手術後のリハビリについてでした。
「がんに勝つためには内面からわき起こる生命力が必要です」とあり
外に出ない1日がよくないことを説いています。
働くことがいかに有意義かが語られたあと、働いていない人にも触れています。
そこでは、1日のスケジュールを決めて過ごすことが勧められています。
朝起きたら散歩。このとき、軍手をして火ばさみ(金属製の長いやつ)とレジ袋を持って、歩きながらゴミやタバコの吸い殻があったら拾うのです。近所の人とすれ違ったら「おはようございます!」、子どもには「おはよう!」と声をかけるのです。
本文より引用
(中略)
人のために働き人から必要とされる、それが生きているということです。
ここを読んで、これは私のような手術をしていないがん患者にも、
そして、これからもっと年を取っていく身として、
老人全般にもあてはまる金言だなあと、思いました。
病気になると、生きることの意味を考える機会が多くなります。
生きるために治療を受けていますから、生きている毎日が
自分にとって豊かなものでないと、しんどい治療が嫌になっちゃいます。
火ばさみを持って出かけるかどうかはともかく、
人のために働き人から必要とされる身でいようと思います。
もともとが引きこもり体質なので、無理はせず
「人=夫」という狭い世界での生き方になりますけどね。