古村比呂さんの、子宮頸がん再々再発後の経過動画を見ました。
動画タイトルになっている、ジーラスタの副作用による激痛は、私も経験しました。
突然、背骨にものすごい痛みが出て、びっくりしました。
がん治療が始まったばかりのときだったせいもあり、
思わず、「背中が痛いんですけどっ!!」と、主治医に電話してしまったほどでした。
それぐらい、何?何が起こっているの???という痛みでしたが、主治医に「ジーラスタの副作用かも」と、言われ
さらに、いただいていた鎮痛剤(カロナール)で、すっと痛みもひきましたので、ほっとしたことを覚えています。
古村比呂さんは、がん治療そのものは長く続けているようですが、ジーラスタ投与は初めてだったのでしょうか?
白血球の減少をおさえる薬で、注射一本10万円!と、教えてもらったこともよく覚えています。
(【乳がん】命の値段~お金の話 )
当時は、病院の化学療法室で抗がん剤を点滴投与してもらった翌日、ジーラスタの注射を打ってもらうために、もう一度病院に行っていました。
同日ではなく、翌日でないと効果がないのだと説明を受けました。
2日連続の通院となりましたが、不思議とめんどくさいとか、たいへんだとか、まったく思いませんでした。
当時、自分が置かれている状況に現実感を覚えにくかったのかもしれません。
ただ、治療しなければ早晩命が尽きる、ということだけがわかっていて、
だから病院に行く日は行って、主治医に言われたとおりの治療を粛々と受ける、を機械的に繰り返していたような気がします。
体はしんどかったはずですし、気持ち的にもいろいろ考えていたはずなんですが、これといって深く刻まれている記憶がありません。
どうしてか、治療がうまくいかないことをまったく想定していませんでした。
といっても、きっと回復すると思っていたわけでもありません。
いったいあのころ、私は何を考えていたのだろう?
今となると、さっぱりわかりません。
当時も今も変わらないのは、主治医が匙を投げるまでは大丈夫、生きていられる、と思っていることです。
「もうできる治療がないよ」と、言われたら、次のことを考えるつもりで始めた治療は、今のところまだ続きそうです。
どれぐらい、この状態が続けられるのか、まったくわかりませんが、その件を深く考えることもしません。
考えても、私の体内のがん細胞が消えるわけでも、大きくなるわけでもありませんからね。(笑)
古村比呂さんの話に戻すと、再々再発がわかったときは、精神的にしんどかっただろうと思います。
とても無責任な言い方にしかなりませんが、回復を祈るばかりです。