農林水産省が、果物のビワの種を食べないようにしましょうと、注意を呼び掛けています。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/loquat_kernels.html(農林水産省のHPです)
なぜ、そんな注意喚起がなされているかといえば、SNSで「ビワの種を食べるとがんに効く」というデマが流れているからだそうです。
そういえば、2か月ほど前、「ビワの種に驚くべきパワーが!」というようなネット動画を見た記憶があります。
がんに効く、というふれこみでしたが、医師などの専門家が運営しているサイトではありませんでしたし、
そもそも、エビデンスがはっきり示されていなかったこと、ビワの種を食べる気がしなかったこともあり、忘れていました。
「〇〇を食べてがんを治した!」
「〇〇ががんに効く!」
こんな魅力的なフレーズが、ネットにも書籍にもあふれています。
今回のビワの種には、天然の有害物質が含まれているため、大量に食べると危険だそうです。
もし、ウワサどおりの効能があるとしても、有害物質=シアン化合物だそうですから、命がけの食事療法になりますね。(笑)
そして、その効能にしても農林水産省は、科学的根拠について、明確に否定していますので、絶対に食べたらいけません。
ビワの種は、さすがにそのまま食べるのは難しいと考えたのか、粉末として売られていたそうです。
藁にもすがりたい思いで情報を集めている人を食い物にする商売は、なくならないどころか、どんどん出てくることでしょう。
正しい情報なのかどうかについて、ひとつひとつ吟味する必要がありますね。