記事タイトル=図書館で借りた本のタイトルです。
外科医が書いたシリーズ物の第4巻で、シリーズ本について、以前も記事にしています。
1・2巻=【乳がん】がん外科医の本音
3巻=【乳がん】笑いの効能
研修医だった主人公が、30歳になり、難しい手術も執刀するようになりました。
第1巻の「泣くな研修医」を読んだときは、専門職中の専門職である医師も、新人のときは何もできなくて、右往左往するんだなあと思ったものでした。
その主人公が、こんなに成長して・・・と、何やら親戚の子どもが立派になったような晴れがましさを感じました。
医師として成長していけば、それだけ難しい症例を扱うことになります。
今作では、たくさんの看取りがありました。
教科書通りに悪化していく患者に、できることは苦痛を和らげることだけ、と無力さを感じるシーンもありました。
外科医の話ですから、登場する患者のほとんどが、がん患者でした。
がんは、長く治療できる病気になりましたが、根治が難しい病気ですね。
医師もさまざまな思いを抱えながら、患者の人生を背負いつつ治療にあたっていることや、患者により、望む治療が変わることも描かれていました。
信頼できる医師に出会えたら、とても幸いなことです。
医師の尽力に報いるためにも、自分の受けたい治療、ありたい療養スタイルを明確にしておくことが必要だなと、改めて感じました。