初詣にいったとき、どんなことを祈念するか、人それぞれでしょう。
私のようながん患者は、悪化しないようにとか、治療が順調に進みますようにとか、そういったことを願うことが多いでしょうか。
もちろん、そういうことも願いますが、手をあわせたとき、最初にぱっと浮かんだのは、息子のことでした。
自分はもう、十分生きたのでどうでもいい、というわけではありません。(笑)
もういい大人になった息子ですが、やはりいつまでも心配です。
しっかり生きていけるのか、どんな人生を歩むのか、親は誰だって我が子の行く末を危ぶむものでしょうか。
ただ、自分ががん患者となってみてわかったのは、何よりもとにかく、健康第一ですね。
当たり前のことですが、どれだけだいじなことか、身をもって知るまで実感がもてませんでした。
健康に生まれてくれて、大きな病気をすることなく育ってくれたことが、どんなにありがたいことだったか、よくわかりました。
持病がある身がいうと、何かおかしいのですが、大きな病気をしないように励み努める1年にしようと思っています。
一病息災でいけたら、それが何よりですよね。