私自身が、間もなく還暦という歳ですから、まだ健在でいる実母は、間もなく90歳になります。
平均寿命を越えていますので、長寿といえるでしょう。
ひざが悪くなり、歩行が難しくなってきていますが、まだひとり暮らしを続けています。
医療の進歩、栄養状態がよくなったこと、健康への意識が高くなったことなどにより、人生がどんどん長くなっています。
長生きすればするほどに、自分で歩いたり、料理を作ったり、好きなものを食べたりできることが、いかに重要であるかを感じるようです。
ただ生きているだけではなく、日々の営みを楽しみながら暮らすことができてこそ、ありがたい長寿だと感じます。
がんによらず、持病がある人は皆、治療をしながら生きています。
なんのために治療するのか、という問いがあるなら、私の答えは同じく「日々の営みを楽しみながら暮らすため」になります。
ステージ4の治療は、延命治療ですが、ただ生きられる期間を延ばすためでは、受ける意味がほとんどなくなります。
自分がしたいことをするために、生きる期間を延ばしていきたいものです。
したいことといっても、ゲームだったり読書だったり、たいしたことじゃありませんけど、それは確かに私のだいじな楽しみです。
その人が楽しいと思えることを長く続けられる人生が、幸せな人生ですよね。