ドセタキセル療法が始まって、味覚障害が現れました。
酸味と甘味以外がわからなくなり
塩味のものが、まったくおいしいと感じられなくなりました。
スクランブルエッグをまずく感じたり
ウインナーは、苦く感じたりしましたが、
ケチャップの味は、普通に感じることがわかり
まずいなと、思うものにはケチャップをかけてしのいでいました。
味覚障害が現れる前から、胃腸が弱っているせいなのか
お肉を食べたいと思わなくなっていて
お米さえ、食べている途中でしんどくなることも増えていました。
パンや麺類は、変わりなく食べられていましたので
消化に時間がかかるものを「それは、あかんで!」と
胃と腸が、抵抗しているんじゃないかな、と
自分なりに分析していました。
味覚というより、嗜好の変化も顕著でした。
これは、EC療法が始まってすぐに出ていたのですが
ドセタキセル療法に移行して、さらに顕著になったのが
甘いものへの執着です。
やたらめたら、甘いものが食べたい。
これが、「食べたい」程度ではなく
ほとんど「渇望」になってしまい、ほとほと困りました。
がん治療中に、甘いものばかり食べていて糖尿病になってもうた!
なんてことになったら、笑い話ではすみません。
でも、今にいたるまで、この甘味との戦いは続いています。