このところ、歯の治療の話が続いていました。
骨転移の対症療法としての「ランマーク」注射に
顎骨壊死という、怖い副作用があって
この副作用は、抜歯や重度の歯槽膿漏で歯がぐらぐらしている
などの状態のときに出る可能性が高いので
虫歯ができていないか、口の中の状態はどうなのか
定期的なチェックが必要なのです。
骨転移をしているがん患者からすると、当たり前のことなのですが
最初に聞かされたときは、驚きました。
顎の骨がとけちゃう?こ、怖すぎる!!と、ガクブルでした。
実際にはめったにあらわれない副作用らしいのですが
あらわれることもあるわけです。
そんなに重大な副作用があっても、
健康保険が適用される薬として認可されているんだ…
と、思ったとき浮かんだイメージは天秤でした。
左のお皿に命、右のお皿に副作用がのっている天秤が
左に傾かなければ、投与が選択されているイメージです。
ほかの病気とちがうなと、改めて思いました。
ほうっておけば死んじゃう病気だとわかっていても
「がん」という病気の症状があらわれてこないので
普段は、それをあまり意識しないのですが
ランマークの注射を打ってもらうときは
副作用の恐ろしさに思いが行き
私は、副作用と戦っているのではなく
「がん」と戦っているんだと、思い直します。