夫とスーパー銭湯に遊びに行きました。
いろんな種類のお風呂やサウナを満喫していたとき
私の正面から歩いてきた人は、左の乳房がありませんでした。
全摘した人なのでしょう。
そこにいた人の中に、凝視するような人はいなかったので、ほっとしました。
でも、凝視されても気にしないのでしょうね。
まったく隠すことない様子が、それを物語っていました。
乳房全摘は、女性にとって心がとても痛む治療だろうと思います。
心の痛みが消えることは、ないのでしょうけれど
術後の自分を自分が受け止めることで、癒えていくものもあるのではないかと思いました。
乳房全摘に比べれば、なんでもないことですが
抗がん剤の副作用で脱毛したとき、温泉などに行ったとき
最初のうちは、隠していたんですが
だんだんハゲている自分に自分が慣れていき、隠すことをやめてしまいました。
たいていの人は、お子さん含めて気づかないふりをしてくれていましたが
ひとりだけ、露骨にのぞき込んでじろじろ見てきた人がいました。
下品な人だなと思いましたが、悲しくなったり怒りを覚えたりはしませんでした。
今後、抗がん剤が変わって、また脱毛することがあったら
たぶん、隠さずにジムで運動したりお風呂に入ったりしちゃうだろうなと考えていたところでした。
運動もお風呂も、頭を隠しながらだと暑くてうっとうしいので
ジムのスタッフには事情を話して、皮膚病じゃありませんとことわって・・
などなど、そんなことまで考えていました。
外見に変化が及ぶ治療を受けているときは
人それぞれの考え方ですが、自分がいちばん楽だと思える状況を
自分が作っていくことって、だいじかなと私は思います。
毛髪と乳房は、まったくちがうものですし、毛髪は、また生えてきますから
並べて語るのは、申し訳ないことだったかもしれません。
気に障った方がいらっしゃったら、ごめんなさい。