食品の話題ですが、あえてカテゴリーを「乳がん」にしています。
乳製品を摂りすぎると乳がんになるリスクが高くなるという説をたまに見聞きします。
私は乳がん患者ですが、もの心ついたときから乳製品が苦手でした。
牛乳とプロセスチーズは、今も食べられません。
生クリームは苦手で、バターも好きではありません。
ピザやグラタンに使うチーズは大丈夫ですし、ヨーグルトも平気です。
こういう嗜好なので、人生で乳製品を摂った量は、普通の人の半分にも満たないはずです。
それでも、乳がんになりましたので、乳製品と乳がんのあいだには、何も関係がないのでは?と感じています。
今のところ、どうすればがんになる、がんにならないということは、明らかになっていません。
ですから、「抗炎症作用がある」「抗酸化作用がある」「新陳代謝が活発になる」「免疫力が高くなる」といったことに従っていくのが順当なんだろうと思っています。
それとて、「必ず」「100%」といった修飾語がついていたら、逆に疑ってかかったほうがいいと思っています。
科学で解明できていないことは、まだまだたくさんあって、100年後の世界から今を見たら、とんちんかんなことがたくさんあるはずです。
それは、100年前を振り返れば、歴然ですよね。
でも、生活の知恵レベルの、伝承されてきたことにも、真実がたくさんあったことも事実です。
患者は医学の道に進んだ人以外は、総じて病気の素人です。
自分で治せる、自分で元気になれるなどと思わないことが肝要かなあと、思います。
「がんに効く水」とやらを使った詐欺があったようです。
藁にもすがりたい気持ちにつけこんでくる人は、たくさんいるはずです。
気を付けなくてはいけませんし、「信じるライン」を自分の中で明確にしておくとよさそうですね。