「健康を食い物にするメディアたち」という本を読みました。
健康や医療についてのウソや不正確な情報に騙されていない人なんてたぶんいません。ネット時代の医療情報との付き合い方。
「BOOK」データベースより
著者は大学医学部を卒業後、メディア運営企業に入社し、
その後、医療記者として活躍している朽木誠一郎さんです。
書店に、ネットに氾濫する「医療デマ」の見分け方や
なぜデマが飛び交うことになるのかなどを
ていねいに説明してくれている一冊です。
デマが飛び交う理由の一つには
需要があるから供給されるという、構図があることがわかります。
売れるから、トンデモ本が発行され書店に並ぶのです。
たいていの人が、頭ではわかってると思います。
簡単に〇〇だけで奇跡の回復なんて、ありえないと。
でも、心と体が弱っているとき、信じたい気持ちが勝ってしまうと
デマに流されてしまうこともあるかもしれませんね。
医療デマは命にかかわるので、真偽を見分ける必要があると
著者が断言し、警鐘を鳴らしてくれています。
医学の知識があるからこそ書ける一冊なんだなと、
納得できる記述が満載でした。
こういう本をたまに読んでおくと、自戒の気持ちが強くなり
気をひきしめようと思わされます。