抗がん剤の副作用で、脱毛の症状が出ていた期間
かつらは使わず、帽子だけで乗り切りました。
同じ頭にかぶるものでも、帽子とかつらでは、
しめつけ感がまったく違い、
とても耐えられない・・・と、買ったかつらは
家で一度かぶっただけで、その後の出番はありませんでした。
1つ前の記事「【乳がん】脱毛と温泉」で、
脱毛中も温泉に行って、堂々とのぞきこまれた経験を紹介しましたが
それがきっかけになって、温泉につかっているとき
暑くなってきたら、頭に巻いていたタオルを取るようになりました。
物珍しそうに見られることって、たいしたことじゃないなと、思ったからです。
とはいえ、このときはドセタキセル療法によって、完全に脱毛していました。
その前のEC療法のときは、まだらに髪が残っている状態で
それを見た人が「皮膚病?」と思うかもしれないなと思ったので
見られたくない、というよりも
見せないようにするのがエチケットかな?と思っていました。
夫は、この期間も「気にしないで、タオル取っちゃえ!」と言ってくれてましたけど
完全に脱毛するまでは、しっかりと隠し続けていたので
堂々とのぞかれたあと、堂々と脱毛した頭をさらしてみて
温泉は、やっぱりこっちのほうが気持ちいいや!と、しみじみ思いました。
でも、温泉に入っているとき以外は、しっかり隠していました。
特に、家の近辺では近隣の、たいして親しくもない人から
「どうしたの?」と聞かれて答えるところを想像してみて
あまりにめんどくさそうなので、
外に出るときは、帽子をかぶり忘れないよう、注意深く暮らしていました。
何が快適で、何が不快なのか、自分が決めればいいことだなと、思います。
また、いつの日か抗がん剤が変わって、脱毛することもあるでしょうけど
きっとそのときも、同じような暮らし方になるんだろうなと思っています。