こういうことって、やはりあるんだなという記事をネットで見つけました。
乳がんと診断され、紹介状を持ってがん専門病院へ行ったときの初診を担当した医師とのやりとりがいろいろ書かれています。
予定も聞いてもらえず、精密検査の日程をどんどん入れられてしまったり、治療と並行して整体の治療を受けてよいかを確認したら、激怒されてしまったり。
当然、医師に対して怒りを覚えたり不信感を持ったりしたことが書かれています。
記事を読むと、担当医は別の医師になったようで、同じ病院で手術を受けたようですが、いやな気持がしただろうなと、同情しました。
ただでさえ、自分がたいへんな病気になってしまったことを、まだ十分受け止めきれていない時期です。
そんなときに医師にひどい目にあわされると、受けるダメージが大きいことを、ちょうどきのう書いたばかりでした。
(【乳がん】男性の乳がん)
幸い、私は2軒目の病院で、今の主治医に出会い、すぐに「この先生なら信頼できる」と思えました。
ちょっと話しただけで、命を預ける気持ちになれたのは、相性が大きかったのでしょうけれど、やはり患者の話を真剣に聞いてくれたり、治療方針を丁寧に説明してくれたりという当たり前のことがだいじですよね。
それができない医師も多いそうですから、おかしいなと思ったら、病院、医師を変えたほうがいいと、私は思っています。
地の利だとか、紹介だとか、どうしても変えられない人もいるでしょうから、可能ならば、ですけどね。
今、病院を探している人がこの記事をたまたま読んでいて、医師に違和感があったら、別の病院にも行ってみることをお勧めします。
少しでも早く治療を開始しないと、という焦燥感があることはわかります。
私の主治医は、誤診されて治療が遅れたことを「1か月やそこらでそんなに悪くなる病気じゃない」と、励ましてくれました。
もたもたしているうちに、悪くなることだってあるだろうと、心配になる気持ちもわかりますが、がんは、多くの場合、根治しない病気ですから、主治医とはまちがいなく長いおつきあいになります。
そして、がんの治療は、心身、経済的な負担が大きくなりますので、弱気になってしまうこともあります。
そういうとき、医師への信頼度が大きな助けになることを実感しています。
医師を選ぶのは患者です。
慎重に選んで、納得して治療を受けていただきたいなと思っています。